小形風力発電の最高発電量から事業性を考える

これまでの話で、日本の風力発電冬の発電量が期待できることがお分かりいただけたと思います。

弊社では、これまで約20基の小型風力発電の施工をし、全てをモニタリングしています。その中でこの冬一番発電していたのが、青森県某所にあるC&F社製小型風力発電です。これがその月別発電量のグラフです。

そのグラフを見ますと、1月の平均風速8.78m/s、回転数69.37、発電量が9,017kwhでした。

(ひと月の売電金額46万円(税別)

この数字がどういうことかを考えてみたいと思います。

20kw未満の小型風力発電の一日の発電量の最大理想値は、20kw×24h=480kwhです。

実際は、24時間フル発電しているということは、まずありません。一日に良くても400~440kwhくらいです。

しかし、一ヶ月間その状態が続くこともありません。風のない日もあります。

これらを設備利用率で考えると、理想値は、480khw×31日=14,880kwh。

よって、9,017÷14,880×100%=60.6%

これが、だいたい風力発電の設備利用率の限界ではないかと思います。

まとめ

弊社でこれまで施工した約20機のうち、ひと月の発電量が一番多かった数値で設備利用率が約60%でした。

C&F社製の小型風力発電では、風況のよい場所であれば、これくらいの発電量は見込めるということが分かりました。

この設備利用率の高さこそ、C&F社製小型風力発電の性能の魅力なのだと思います。

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