営農型太陽光発電ソーラーシェアリングに未来はあるのか

こちらは弊社で工事してから運営7年目となる営農型太陽光発電。いわゆるソーラーシェアリングの様子です。通常、畑や田んぼという農地の地目では太陽光発電は設置できないことになっていますが、農地として農作物をしっかり収穫できる場合には、農業委員会の承認を得てこのような営農型の太陽光発電を行うことができます。

太陽光発電所としての規模は1MW(メガワット)です。

このように同じ敷地上で農業と発電所を同時にできれば、食料とエネルギーを同時に収穫でき、まさに一石二鳥です。

しかし、今なぜこのようなソーラーシェアリングが増えていかないのか。それには3つの問題があります。

一つ目は、農業委員会の承認です。これが一番ハードルが高いかもしれません。それに加えて毎年の報告や3年ごとの契約の更新という維持管理の難しさがあります。

二つ目は、太陽光発電で発電した電気の買取価格の相場が安いことです。現在は、1kwhあたりの買取価格はせいぜい10円程度となっており、太陽光発電所の設備にかかる費用に対して事業生産性が合わなくなっています。

三つ目は、収穫のマンパワー不足です。これだけの広さの畑なので、せっかく育ててもそれを収穫する人の手が足りなければ、収穫しきれないという農業の人材不足の問題があります。

また、ソーラーシェアリングを行う際の注意点として、敷地内の太陽光発電と畑を平面的に分けることはできません。畑の上部に太陽光パネルがある状態で、畑の下でもしっかり育つことが重要です。この畑では、いろいろ模索した結果、ミョウガとワラビを中心に育てています。

上部に太陽光パネルがないところのミョウガと上部に太陽光パネルがあるところのミョウガの育成状況を比較しても見た目はあまり変わっていません。しかし、出来はやはり太陽光パネル下のミョウガの方が小ぶりになる傾向があります。

太陽光パネル同士の間を空けて農機が通れるようにしておきます。特に青森県内の太陽光発電所では、冬に雪が積もることから雪が落ちるためのスペース確保にもつながります。

画像の左からキュービクル、トランス、パワコンです。積雪を考慮し高さのある機械基礎の上に設置しています。

収穫された作物は、発電所向かいにあるこの販売所で販売します。

これだけの面積がある畑ですので、収穫の時にはマンパワーが必要です。

もし興味がありましたら、収穫の時期に手伝っていただける方、お待ちしております。

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