風力発電にメンテナンスが必要な理由

風力発電にメンテナンスが必要な理由

風力発電は、接続連系したらそれで終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要であるということは、風力発電事業者であればご存知かと思います。

そのメンテナンス費用は、事業計画の際に年間予算の中に見込んでおく必要があります。

だいたい、メンテナンスは年に一回は必要で、30~40万円程度かかります。

太陽光発電と異なり、風の力によってスムーズにタービンを回すことによって発電させますので、このメンテナンスをしないと、本来のタービンの性能が発揮できず、シミュレーション通りの発電が得られなくなってしまいます

そのメンテナンスには、消耗部品の交換も含みますが、点検をして劣化している部品があれば、別に交換が必要になる場合もあります。

風力発電の支柱は、根元の基礎工事をするときに設置されるカンとその上部のタワーに分かれています。建て方のときには、倒した状態から油圧ジャッキでタワーを起きあげるのですが、メンテナンスのときには、逆に倒していきます。

このように根元のカンの部分からタワーは、地面と水平になるまで倒すことができます。

これによって、地上高さ20mにあるタービンをメンテナンスすることが容易になります。

他の現場のメンテナンスの様子もご紹介しましょう。

このようにタワーを水平に倒してナセルのカバーを外すことでメンテナンス可能となります。

いかがでしたでしょうか。

メンテナンスを行う時期としては、春が過ぎて初夏から夏にかけて、あまり風が吹かなくなった頃、メンテナンス中の発電量のロスも少なく、作業性も良い時期だと思います。

また、秋以降に十分に発電できるように今のうちにメンテナンスをしておきましょう。

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