Q.小型風力発電とはどういうものですか。

A.一般的に出力20kw未満の風車を言います。環境アセスメントの適用外であるため、設置までの期間が比較的短くてすみます。

Q.小型の風車であれば、どれでもFIT(固定価格買取制度)に対応していますか。

A.いいえ。ClassNKの小形風車型式認証を受けている機種に限ります。

小形風車型式認証登録簿

Q.小型風力発電のおすすめの機種を教えてください。

A.C&F Green Energy社CF20JANANは、発電出力20kw未満なので固定価格買取制度の小形風力の分類となり、現在のFIT買取価格は55円(税別)です。他の機種と比べてもスペックのバランスも良くできています。タワーは油圧式で倒したり起こすことができますので、メンテナンスのときに人がタワーに登らなくても、タワーを倒してメンテナンスできます。また、モニタリングのシステムも体制がしっかりしています。

モニタリングについて

メンテナンスについて

Q.既にCF20で設備認定を取得しています。「CF20JAPAN」で認定を取り直す必要はありますか。

A.いいえ。CF20で取得した設備認定のまま「CF20JAPAN」を設置することができます。

Q.風力発電の土地の広さはどのくらい必要ですか。

A.C&FのCF20japanであれば、1基分の広さ。しかし、倒してメンテナンスを行いますし、インバーター兼コントローラーの設置場所も必要ですので、200~300坪くらいの広さがあると良いと思います。

Q.用地を探すときの注意点を教えてください。

A.もちろん、年間平均風速が大きいこと。できれば、年間平均風速6m/s以上は欲しいです。高い木が立っていると、風を逃してしまうので、障害物がないところを選んでください。それから周囲に民家がないこと。自治体によってガイドラインに定められていますので、設置予定の自治体のガイドラインをご確認ください。「100m以内に民家がないこと」としているところや「住宅等から500m以上離すこと」としているところもあります。それから売電のために電柱(送電線)が近くまで来ていることもご確認ください。

Q.なぜ、民家から距離を離す必要があるのでしょうか。

A.一番大きな要因としては騒音から遠ざける必要があるからです。研究データでは、風力発電の最高高さの4倍の距離を離せば大丈夫であると言われています。

Q.建築確認申請は必要ですか。

A.いいえ。確認申請は必要ありません。

Q.年間のメンテナンスにかかる費用を教えてください。

A.現在では、一年間に一回。消耗品の交換も含めて30万円程度かかると思います。その他に設置から10年後くらいに一度パワコンと制御盤を交換すると300万円程度かかります。

Q.小形風力発電の損害保険は必要でしょうか。

A.火災や落雷、強風など自然災害により風力発電機が破損すると、修理コストやその間売電できたであろう喪失利益が生じます。これらに対応できる小形風力発電総合保証プランをオススメしています。

小形風力発電総合補償プラン

Q.損害保険料はいくらかかりますか。

A.自然災害が多い地域か少ない地域化によって保険料は変わります。だいたい年間15万円程度かかると思います。

Q.風力発電においてヨーロッパと日本の環境の違いは何でしょうか。

A.ヨーロッパは、偏西風など一定方向からの安定した風が得られるので、風力発電に適している場所が多いと思います。一方、日本は季節により風の強さや向きが変わるので計画は簡単ではありません。概して冬に多く発電し、夏に発電量が少なくなります。必ず実績のある会社へ設置場所などの条件を伝えて、お問い合わせいただくことをおすすめします。

Q.風力発電の風速と発電量の関係を教えてください。

A.風力発電において風速と発電量は、直接ではなく実は間接的な関係にあります。風速と発電量の間には、回転数RPMがあります。風速を効率よく回転数RPM値を上げることによって、発電量が決まってきます。詳しくはこちら

Q.日本ではどれくらいの発電量が期待できますか。

A.それには、場所選びが非常に重要です。ひとつの可能性として発電量の実績値を参考にしてください。詳しくはこちら

Q.台風や強風でも大丈夫なのでしょうか。

A.CF20JAPANには、強風対策としてアクティブピッチコントロール強風モード制御があります。詳しくはこちら

Q.風力発電機は、どこで買えばよいでしょうか。

A.「CF20JAPAN」であれば、丸喜齋藤組で取扱があります。2017年5月現在の販売価格は、一基1,500万円(税別)です。倉庫から現地までの運搬費は、別途かかります。

Q.風力発電機は、どこから出荷されますか。

A.「CF20JAPAN」は、アイルランドのC&F本社の工場で作られ、そこから日本へは船便で運ばれ八戸港に入港します。そこで検品をしてから青森県の倉庫に運ばれます。発電事業者が、電力会社からの申請許可や資金調達ができたタイミングで速やかに出荷されます。(製作輸入供給について

Q.風力発電機の設置工事をできる会社を教えてください。

A.メーカーによって、指定された技術のある会社で可能です。例えばC&F社のCF20JAPANであれば、C&F社指定のLEVEL4のトレーニングを積んだ技術者が必要です。(LEVEL4について丸喜齋藤組なら日本で組み立てた実績があります。部品パーツの供給やメンテナンスも行えます。

Q.万が一、資格のない会社が設置した場合はどうなりますか。

A.メーカーの補償が効かなくなります。風力発電の場合は、毎年のメンテナンスをしなければ、適正に発電されません。その際の部品の供給もされなくなる恐れがあります。