産業用太陽光発電の用地選びに失敗しないために
太陽光発電を事業として行うときに選びたくない厄介な土地の条件をご紹介します。以下の条件に当てはまる場合は、必要な発電量が得られなかったり、工事の時やメンテナンスで想定以上の費用がかかる可能性がありますので注意が必要です。
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隣地に木が立っている
太陽光発電所の設備利用率を想定するときは、その敷地の場所と配置のモジュール(パネル)の角度から想定しますが、影がかかることはその数字には考慮されていないのが通例です。しかし、このパネルの一部にでも影がかかっている状態になるとその面積割合だけでなく著しく発電量が低下します。南側の敷地に木や電柱が立っているところはもちろん、東側や西側の敷地に高い影が落ちるものがある場合は、それを排除できるかどうか確認しておく必要があります。
敷地内に溜池がある
敷地内に溜池がある場合には、造成費をかけて仮にそれを埋め立てたとしても周りの敷地に対して対象敷地が低い場所になっていることが多いです。それは、朝夕の日照が得られなく年間発電量が低下したり、雨の多い季節に周囲から雨水が流れ込んでくる場所なので水没する可能性がでてきます。
山林の勾配敷地
たまに山林の勾配敷地で伐採抜根をして太陽光発電をしているのを見かけますが、勾配のある山の木はその根っ子があるために土砂崩れを防いでいるので、その木を伐採することはもちろんのこと抜根も自然の状態を破壊することとなり、周囲にも影響を及ぼしかねません。注意が必要です。
竹や笹がある
竹や笹は、他の雑草のように草刈りをしたとしても、根が残っているとすぐにまた生えてきて高く育ちます。モジュール(パネル)の間に生えてくると影になったり、突き破るくらいの強さもあるようです。その根っ子を完全に除去するのは、手間がかかることから費用も高いですし、上記のように勾配敷地の場合は、昔の人が土砂崩れのないようにしておいた可能性があるので、費用をかけて撤去することも危険な行為となります。